COLUMN
あいちの離島
コラム
投稿日:2026.03.23 更新日:2026.03.25
都内から1泊2日、あいちの離島でワーケーション(ワーケーションコラム全8回・第3回)
ワーケーション佐久島日間賀島篠島

年間の半分を国内外問わず好きな場所で働く筆者ですが、メインの拠点は東京です。
「離島」と聞くと、遠い、時間がかかる、1泊2日では難しい……そんなイメージを持つかもしれません。ところが愛知県にある3つの離島は、名古屋市からのアクセスが良く、東京からでも1泊2日で十分に満喫できます。
今回紹介するのは、ただの旅行ではなく「ワーケーション」という旅行のスタイル。平日に仕事をしながらリフレッシュできる、あいちの離島の魅力を、実際に体験した筆者がお伝えします。
あいちの離島ワーケーション3つの魅力

1. 都内からでも新幹線で気軽にアクセス
東京から愛知までは新幹線で約2時間。飛行機のように早めの空港到着も不要で、天候による欠航リスクも少ないのが魅力です。午前中に出発すれば、午後には島でゆったりとした時間を過ごせます。
2. 低コストで非日常体験
沖縄や海外のリゾートと比べて、交通費も宿泊費も格段にリーズナブルなのがあいちの離島。それでいて、島ならではの非日常感は十分に味わえます。新鮮な海の幸も、都心で食べるよりずっとお得です。
3. リモートワークだからこそ必要な、オンオフの切り替え
ワーケーションができる人の多くは、パソコン作業中心のリモートワーカー。一日中画面と向き合うからこそ、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがち。
離島でのワーケーションなら、仕事が終わった瞬間から五感が切り替わります。波の音、水平線に沈む夕日、新鮮な海の幸。自然が作り出す刺激が、オンとオフをはっきり分けてくれます。
あいちの離島それぞれの特徴とワーケーション実践例

愛知県には、日間賀島(ひまかじま)、篠島(しのじま)、佐久島(さくしま)という3つの離島があります。
日間賀島と篠島は河和港から船で20〜25分、佐久島は西尾市の一色港から約20分の距離です。どちらの港も名古屋から名鉄電車で約1時間半。東京駅から新幹線で名古屋に着き、在来線を乗り継いでも、午後には島に到着できる距離感です。
※車で行く場合、日間賀島と篠島は師崎港からの方が船の時間が短くなりますが、今回は都内から公共交通機関で来る方を想定しています。
とくに日間賀島と篠島は同じ港から出ているため、時間に余裕があれば2島を訪れることも可能。それぞれの島が個性的な魅力を持っているので、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
日間賀島:タコとフグを堪能するグルメワーケーション

日間賀島は「タコとフグの島」として知られる、周囲約5.5kmのコンパクトな島。ゆっくり歩いても2時間で一周できるサイズ感です。レンタサイクルやレンタルキックボードで巡る人も多く見られます。
・日間賀島ワーケーション1泊2日モデルプラン
・1日目

午前中に東京を出発し、名古屋駅で乗り換えて河和港へ。高速船で約20分、日間賀島に到着します。例えば6:00東京発の新幹線なら、9:30には島にいれます。
島にはコワーキングスペースや長時間作業できるカフェがないため、宿泊先へ事前相談しておくのがおすすめです。早めのチェックインが可能か、ロビーや共有スペースで作業ができるか確認しておきましょう。

環境を整えて午前の仕事を終えたら、念願のランチへ。日間賀島はランチ営業をしている店がいくつかあるので、事前にチェックしておくとスムーズです。
午後も仕事を続け、夕方には終業。仕事終わりに美しい夕日をぜひ眺めてください。仕事の合間には島内を散歩したり、お土産屋を覗いたり、海辺でひと息つくのもおすすめです。

夕食は宿で楽しみましょう。日間賀島名物のタコ料理をはじめ、新鮮な海の幸が並びます。冬の時期にいけばフグも堪能できるのが嬉しいところ。
夜に営業している飲食店は少ないため、宿での食事が基本となります。食後は静かな夜の島を歩き、満天の星空を楽しむのもいいでしょう。
・2日目

島の宿は基本的に1泊2食付き。朝食では、都内ではなかなか味わえない新鮮な海の幸を朝ごはんとして堪能できます。
朝食前の時間を使って、静かな島を散策したり、ジョギングで一周する人も多いです。島にお邪魔させてもらっているという気持ちで、早朝にビーチクリーンをするのも素敵ですね。

朝食後は、前日に引き続き午前中はワークタイム。環境を変えることで、いつもとは違う発想が生まれるかもしれません。
昼食を済ませたら、引き続き仕事を。合間には、前日に行けなかった場所を訪れたり、島の特産品を購入したり、サイクリングで島を巡ったり。夕方の船で河和港に戻れば、名古屋駅経由で夜には東京に帰着できます。
篠島:歴史を学びつつワーケーション

篠島は、日間賀島と同じ河和港から高速船で約25分。周囲約8kmで、漁師の7割以上がシラス漁師だという篠島は、しらす漁港単位の漁獲量が全国1位になったことでも知られています。
ほかにも「おんべ鯛」の島としても知られており、1,200年以上伊勢神宮と深い縁でつながっています。
毎年おんべ鯛を伊勢神宮に奉納をしていたり、伊勢神宮の式年遷宮後に下賜される古材で島内にある神明神社の遷宮を行い、さらにその神明神社の古材を用いて島内の八王子社の遷宮が行われています。
神社仏閣巡りや歴史が好きな人に最適なワーケーション先です。
・篠島ワーケーション1泊2日モデルプラン
1日目

午前中に東京を出発し、名古屋駅で乗り換えて河和港へ。高速船で約25分、篠島に到着します。6:00東京発の新幹線なら、9:30過ぎには島に到着できます。
島に降り立った瞬間から、日間賀島よりもさらに静かな環境を実感できるはず。篠島にはコワーキングスペースや長時間作業できるカフェがないため、宿泊先への事前相談が必要です。Wi-Fi完備で共有スペースを提供している宿もあるので、予約時に確認しておきましょう。筆者はよく篠島観光ホテル大角のワーキングスペースを利用しています。

環境を整えて午前の仕事を終えたら、ランチへ。午後も作業を続け、夕方には終業。篠島の夕陽は「日本の夕陽百選」にも選ばれており、少し歩きますが「歌碑公園展望台」から見る夕陽がイチオシです。
夕食は宿で名物のシラスはもちろん、篠島ならではの海の幸を堪能しましょう。篠島には夜に営業している居酒屋やスナックが数軒あるようですので、地元の方と交流したい方は足を運んでみるのもおすすめです。
2日目

島の宿は基本的に1泊2食付きのため、朝食までの間、清々しい空気を味わいながら海岸線を早朝散歩するのもおすすめです。波の音と海に反射する太陽が癒しを与えてくれます。
時間がある方は、ぜひ神明神社と八王子社を訪れてみてください。篠島は、伊勢神宮の社殿一式を移築する伝統を持つ日本で唯一の地です。神明神社は土日であれば神主さんがいることも多く、会えたら歴史の話や神社について聞いてみるのもよいかもしれません。
昼食後も作業を続けながら、合間には釣り体験や海岸散策で軽くリフレッシュ。夕方の船で河和港に戻れば、名古屋経由で夜には東京に帰着できます。

港の近くにあるデューテラスはご飯が美味しいのはもちろんですが、島の人たちと観光客との交流拠点としての機能もあるため、船までの時間がある場合は立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
佐久島:アートに触れるワーケーション

佐久島は、これまで紹介した篠島・日間賀島とは異なる港である一色港から船が出ています。一色港から船で約30分、アートの島として知られる離島です。
周囲約11.6km、人口は200人を下回っており、3島の中で最も大きいにもかかわらず最も人口が少なく、静かな環境が広がっています。
「元祖アートの島」といわれることもあり、島内には現代アート作品が点在。「おひるねハウス」や「イーストハウス」など、フォトジェニックな作品が訪れる人を楽しませてくれます。
・佐久島ワーケーション1泊2日モデルプラン
1日目

午前中に東京を出発し、名古屋駅で乗り換えて西尾駅へ。西尾駅からはバスに乗り換え、30分ほどかけて一色港まで向かいます。一色港からは高速船で約30分、佐久島に到着します。
東京から午前中に出発すれば、午後には佐久島に到着できるスケジュールです。
島に着いて宿にチェックインしたら、作業をしたり、休憩がてら近くのアート作品を巡ってみましょう。アートに触れることで、クリエイティブな発想が刺激されるかもしれません。

また天気が良い日は、ぜひ夕陽を見に行ってください。「イーストハウス」から眺める夕日が筆者のお気に入りです。
島内には夜に営業している飲食店が2025年12月時点ではないため、夕食は宿で食べましょう。佐久島名物の大アサリや地元の魚料理を堪能できます。

島の夜は本当に静かで、都会では決して味わえない時間の流れがあります。静けさの中で、アイデアを整理したり、新しい企画を練ったりするのもよいでしょう。
2日目

朝の島を散歩すれば、朝日に照らされるアート作品が違った表情を見せてくれます。海からの風を感じながらの散歩は、最高のインスピレーション源です。
朝食後の午前中は、カフェや宿でワーク。アート作品を見ながら、あるいは海を眺めながらの仕事は、普段のオフィスでは生まれないような創造的なアイデアをもたらしてくれるかもしれません。
昼食後は島を離れる前に、まだ見られていないアート作品をレンタル自転車で巡るのもおすすめです。午後の船で一色港に戻り、夕方には東京に帰着できます。
まとめ

あいちの離島ワーケーションは、東京から1泊2日という短い時間でも、非日常の環境で仕事とリフレッシュを両立できる理想的な選択肢です。
日間賀島のグルメ、篠島の歴史、佐久島のアート。
それぞれの島が持つ個性的な魅力が、日々の仕事に新たな刺激とインスピレーションを与えてくれます。
リモートワークだからこそ、場所を変えて働く贅沢を味わってみてはいかがでしょうか。あいちの離島で、自分らしいワーケーションを体験してみてください。
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執筆者:岡村龍弥(オカムラタツヤ)
プロフィール:合同会社Guild 代表、シャンディのニックネームで親しまれる。「自分らしく生きる人を増やしたい」という想いのもと、どこでも働けるノマドワーカー育成を中心に、旅と教育を軸に活動中。チェコ親善アンバサダーをはじめ、さまざまなアンバサダー活動にも取り組む。
