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MIRAI

未来をつくる

投稿日:2026.03.27 更新日:2026.04.01

あいちの離島のキーパーソン紹介【全3回・第2回日間賀島】

日間賀島

島の魅力を次世代へ ― 日間賀島観光協会の高瀬さんに聞く

高瀬宏充さん

愛知県南知多町の日間賀島にある「民宿 たかせ」。

創業から48年を迎え、地元の人々や観光客に愛され続ける老舗民宿です。

今回お話を伺ったのは、三代目として宿を守り続け、日間賀島観光協会のメンバーでもある高瀬宏充(たかせ ひろみつ)さん。

子ども時代の思い出から民宿のこだわり、島での活動、そしてこれからの夢まで語っていただきました。

島で育った子ども時代

――ご出身は日間賀島とのことですが、どんな子ども時代を過ごされましたか?

<高瀬さん>よく外で遊んでいましたね。

自転車で島中を走り回ったり、缶蹴りや秘密基地づくりに夢中になったり…。

特別な遊びというよりも、当時の子どもたちが当たり前にやっていた遊びを、自然の中で思い切り楽しんでいました。

――子ども時代の経験が、今の人生や仕事に影響していますか?

<高瀬さん>意識はしていませんでしたが、島で育ったからか、おおらかな性格になったと思います。

細かいことで焦らず、「なんとかなるさ」と思えるようになったのは、島のゆったりとした時間の流れのおかげかもしれませんね。

旅館が常に身近にあった

――ご家族はどんなお仕事をされていたのでしょう?

<高瀬さん>祖父母は漁師で、母は民宿を営んでいました。父は漁業組合に勤めていて、家族全員が島で暮らしていました。

小学生の頃から近所の民宿を手伝ったり、高校を卒業するまで旅館の手伝いをしたりと、気づけばこの道を歩んでいましたね。

民宿たかせの様子

――つまり子どもの頃から宿の仕事は身近だったのですね。

<高瀬さん>そうですね。誰かに強く勧められたわけではなく、自然と「この道を継ぐんだろうな」と思うようになっていました。

日間賀島観光協会での活動

――日間賀島観光協会の東支部の支部長として関わっておられるそうですね。どのような課題を感じていますか?

<高瀬さん>日間賀島観光協会では、来島される方への観光案内、サンライズビーチの掃除などの環境美化、キッズアドベンチャーやオーシャンピック等のイベントなど、様々な活動をしています。

課題としては、例えば、浜辺の掃除も、浜の広さは変わらないのに掃除をする人は減っているということがあります。

日間賀島サンライズビーチの様子

そのため、オーシャンピック※のようなイベントを開催しています。

単なる負担にならず、みんなが前向きに参加できる雰囲気を大切にしています。

※:オーシャンピック・・・観光×島の環境美化×競技をテーマにした造語。ゴミ拾いだけでなく、島の景観や空気感を感じていただきながら、持続可能な島づくりの理解を深めてもらう新しい形のゴミ拾いイベント。

日間賀島観光協会主催オーシャンピックの様子

――島外の人たちに、どのような関わり方をしてほしいですか?
観光で来ていただけるだけでも、とても嬉しいです。

ですが、観光だけにとどまらず、さまざまな形で島と関わっていただけたら、さらにありがたいですね。

例えばオーシャンピックのようなイベントに参加して、島の人たちと関わってほしいと思っています。

※オーシャンピックの詳細はこちら(https://www.himaka.net/oceanpicks-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF

創業1977年 ― 「民宿 たかせ」のこだわり

――民宿 たかせのこだわりはありますか?

<高瀬さん>民宿 たかせは1977年創業。島に暮らす親戚の家に遊びに来るような感覚で泊まれる宿を心がけていて、今もその雰囲気を大切にしています。

民宿たかせの様子

ホテルや旅館のような豪華な施設ではありませんが、肩ひじ張らず、自然体で過ごせる宿でありたいと思っています。お客さまが気兼ねなく、のんびりできる場所を提供することが一番のこだわりです。

名物料理とペットを含む家族全員が泊まれる宿

――宿のおすすめ料理やサービスを教えてください。

<高瀬さん>一番の名物は海鮮コースの「舟盛り」です。

盛り付ける器を桶や板で代用するところもありますが、うちは昔から”舟”を使った舟盛りにこだわっています。

日間賀島の海産物を堪能できる宿の夕食

そして冬には大皿に盛られたフグ刺し。

これはぜひ食べていただきたいですね。

冬に食べて欲しいフグ刺し

また、ペットと泊まれるのも特徴です。

ワンちゃんも家族の一員ですからね。

同じ部屋で一緒に食事を楽しめます。

家族全員が気楽に泊まれる宿を目指しています。

喜びを感じる瞬間

――民宿をやっていて喜びを感じる瞬間はありますか?

<高瀬さん>やっぱりお客さまの「美味しかった」「ゆっくりできた」「また来たい」という言葉です。

その一言で全ての苦労が報われます。

島の魅力とは

――高瀬さんにとって、日間賀島の魅力とは?

<高瀬さん>僕は「気軽に島を感じられること」だと思います。

夕方の日間賀島西港の様子

名古屋から1時間半で来られる距離なのに、しっかり島の時間を味わえる。

人の優しさも含めて、それが一番の魅力だと思います。

――観光客におすすめのスポットはありますか?

<高瀬さん>「恋人ブランコ」ですね。並んででも乗る価値があります。

高瀬さんおすすめスポットの恋人のブランコ

その近くのサンライズビーチも水質が良く、磯遊びも楽しめます。

ぜひ島の自然をまるごと体感してほしいです。

将来の夢

――将来の夢はありますか?

<高瀬さん>宿を100年続けるのが夢ですね。

そのために、次の世代が無理なく歩んでいける道筋を整えて、「民宿 たかせ」から「日間賀島」の魅力を未来へつなげていきたいです。

最後に読者へのメッセージ

――最後に読者へのメッセージをお願いします!

<高瀬さん>日間賀島に一度来ていただければ、必ず何かを感じてもらえると思います。

ぜひ島の魚介を味わい、ゆったりした時間を過ごしてください。

きっと「また来たい」と思っていただけます。

・・・

執筆者:矢野 孝治(やの こうじ)/ ウェブスマ代表

プロフィール:企業・自治体・行政に向けて、Web・SNS・メディア・広告を統合したデジタルマーケティングを支援。また「現場で使える実践的なスキル」を伝える専門家として、最新のウェブマーケティングやAI活用に精通する一方、地域の魅力を伝える情報発信も得意とする。東京都新宿区デザインアドバイザー、埼玉県行田市SNSマーケティングアドバイザーなどを通じ地域活性化に尽力。名古屋市ブランドパートナー。あいちの離島の関係人口として、島々の魅力をデジタルの力で支援をサポート。一度行けば、何度も行きたくなる「あいちの離島」の魅力や価値を、多くの人に届けたいという想いを持って活動している。